日本学術振興会人文・社会科学振興プロジェクト

契約講聞き取り調査

2006年7月22日(土)神割崎、荒嶋神社(あれしま)、鹿島御子神社 フィールドワーク


北上町教育事務所長 武山文衛先生運転の車で、小松方丈様とともに神割崎、荒嶋神社をご案内いただきました。
昨夜ヒラメを採ってくださった佐々木様の舟で海へ出る計画でしたが、波が高くて中止。海岸沿いから観察しました。

ここで争った境界に最終的に決着が付いたのはごく最近 神割を見に行く
神割の岩 神割の話にも出てくるようにこのあたりは鯨食文化圏
石巻でできた鯨の缶詰 志津町 荒島(個人所有)
荒島(あれしま)へはコンクリートの橋が... 荒嶋神社
長観寺小松奥様ランチ 長観寺小松方丈様 在米ご子息を語る遠藤さん
教育事務所へ戻ると、長観寺さま奥様が御手伝いの方とともにランチをお届けくださっていました。思いがけないことでほんとうにびっくりすると同時に、ありがたさで胸がいっぱいになりました。/「鏡餅を干して砕いたものを混ぜると、味がまろやかになる」と奥様が教えてくださいました。その味噌を塗ったおむすびは絶品。/リズム&ブルースに魅せられ、1年の約束でアメリカへ渡った遠藤さんのご次男。それからもう9年になるそうです。一昨年はお母様をアメリカへ呼んで歓待し、別れ際感謝の言葉を贈られました。
北上町新庁舎 新庁舎2階から汽水域をのぞむ
非売品 経木に焼印。売ってほしい 非売品 葦紙のはがきに焼印
石巻市教育委員会北上事務所の武山所長様は公民館長さんも兼ねられています。北上支所に付設されている図書館は土曜日も開けられていて、観光客も来館していました。ここではわかめ、うに、あわび、ほたてなどの海産物が買えます。地方発送も受け付けてくれます。ディスプレイで目を引いたのが、葦を漉いてできた紙に焼印を押したもの。色合いといい、デザインといいすばらしい。聞けば売り物ではないとおっしゃる。これを売ってください!
石巻駅まで武山所長さまが送ってくださいました。
途中で石巻城址 日和山へ寄ってくださったので
奥の細道ゆかりの地を見ることができました。
芭蕉と曾良は1689年この日和山を訪れました。
鹿島御兒神社がたつ。
神さま専門の合田博子教授に教われて有意義でした。
車をそっくり御祓いする場所 拝殿 合田先生に応える宮司様

これで北上町へのフィールドワークも3回目となりました。一度目は昨年9月に行われた日本学術振興会人社プロジェクトの仙台シンポジウムに伴うもの、2度目は観音講(嫁講)取材、そして、このたびの契約講(戸主講)取材でした。長観寺住職小松孝一方丈様、奥様ら北上の方々のホスピタリティはおとづれるたびに心地よさを増し、その人々の心の豊かさと、地域の山と川と海の豊かさとあいまって、また「地域の宝調査」に訪れたい、という気持ちが強くなる場所になりました。なお、このフィールドワークは3度とも、取材先の選定から交渉、当日の調査実施のマネジメントまですべて石巻市教育委員会北上事務所長 武山文衛先生の御世話になりました。綿密なご調整と温かい御こころ配りに対し、心よりお礼申しあげます。また石巻市北上総合庁舎の職員の方々にもご厄介になりました。改めて感謝して記しておきたいと思います。

日本型地域ネットワークと地域通貨研究グループ 
岡田真美子 合田博子 古賀弘一 藤田益伸

2006年7月21日(金)19.30- 石巻市北上町総合庁舎北上教育事務所 長観寺さまお呼ばれ 

(c)2006 Prof. Dr. OKADA Mamiko