JSPS
人文・社会科学振興プロジェクト研究事業
公開シンポジウム・フィールドワークショップポスター

長寿化・少子化社会における知の継承と創造

−何を・誰が・どのように− 第3日目

日 時:

公開シンポジウム    平成17年9月23日(金・祝日) 10:30-18:15
フィールドワークショップ    平成17年9月24日(土)〜25日(日)

場 所:

フィールドワークショップ:
宮城県石巻市北上公民館      
宮城県石巻市北上町十三浜月浜88−1    TEL:0225-67-2234

本事業の趣旨

 本フィールドワークショップ・公開シンポジウムでは、人文・社会科学振興プロジェクト研究事業の研究領域 I 「知の遺産を始めとする日本の在り方と今後の変容について研究する領域」を中心として、「知」の問題を取り上げます。長寿化・少子化という日本社会の大きな変動を視野に置き、「知」の問題を継承と創造という切り口で議論します。

合田博子先生小長谷先生
 公開シンポジウム

 フィールドワークショップ

       追分温泉で温泉で合田先生と小長谷先生→


 講演    結城登美雄先生 (宮城教育大)       

 

 「家庭、お店以外の第3の食卓、講などの「地域の食卓」があります  

北上の講では「取り回し」というものがあります。

持ち寄りの料理です 

持ち寄る食卓は伝承の場です。海外にもこの習慣はあります。」

結城先生は「講」と日本的生命観に関してお話してくださいました

 観音講とそろいの膳(左)            12月31日船にごちそうをお供えする。(右)
                      お世話になった船にご馳走を食べさせているのです。

 ・教え学ぶ場ではなく、やり取りする場からこそ 知を継承し創造することができる

 ・食の場こそいのちの教育の場である

いうことがよくわかりました。

【村の楽しみ】

「昼間までで仕事をやめ、新風呂をたてる。村人全員が入る。
 男は紋付、女は羽織で神社に集まる
 15歳以上の村人が「連句」をやる(冠句)
 こどもは外でうらやましそうに見る
 投票して上位を板に書いて扁額にして奉納する
 そのあと宴会になる

 この村は200年もこれを続けてきたのです。
 楽しみが村を存続させてきたことを忘れてはなりません。
 働くだけが人生ではない。
 みなで楽しむこと、これは金の力を超えます。
 「みなで楽しむこと」こそが文化なのです。」結城先生のおはなしから

文責:第1領域1-A「日本型地域ネットワークと地域通貨」研究グループ長 岡田真美子

     2005/09/25 21:02:18更新