栄眞尼の

電子説法室


第34回

 『栄眞のこころの旅路(2)』

1999.09.19


早いものですね。もうこの説法室も33回目となりました。

このごろ しばしば わたくし自身の宗教体験を問われることがありました。

個人的なこころの遍歴を語ることは みっともなくて 気が引けるのですが、

まあ、一度はお話して置きましょうか。暫く聞いて下さい。(9/12)


先週、お経との出会い、神との出会いについて、少しお話いたしました。今日はその続き、「教会へ入った!」の巻です
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高校に上がってわたくしはESSに入りました。理由は一つ:活動が、放課後ではなく、お昼休みにあったからです。

前顧問のO先生(当時高知大学へ移られていた)が非常に熱心だったそうで、卒業生の先輩達は大変優秀な方ばかりでした。

このO先生がご結婚されることになり、わたくしたちも、その結婚式にお招き下さいました。

その会場は・・・深泥が池のバブテスト教会でした。O先生は熱心なクリスチャンで、ついに牧師の資格をとったほどの方でした。

牧師夫妻、信者の方々に囲まれ、O先生とESSの先輩だった新婦は、それはお幸せそうでした。

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かくして、ついに憧れの教会の扉が わたくしの前にあいたのでした。わたくしは、その後 こっそりと 日曜日の朝、礼拝に通うようになりました。

ESSは日曜日、しばしば平安神宮に出掛け、外国からの観光客と会話をしました。Excuse me, but may I talk to you ? I want to blush up my english conversation...

それに出掛けると言って、実は、深泥が池へ行っていたと言うわけです。信者の中に自宅近くの若奥様がいらっしゃって、バスの行き帰り、いろいろと励ましてくださいました。

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本物の聖書を読むことができるようになりました。その中で、わたくしは ルカ伝と ○○びとへの手紙、というのが好きになりました。

日曜学校に参加し、熱心に聖書を学びました。そして、10月最初の日曜日、聖餐式があったとき、「洗礼を受ける決心をした方は前に出て下さい」と促され、わたくしは迷わず進み出ました。

そのとき、キリストの血である赤ワインをのみ、その肉であるパンを食べることを赦されました。(ワインは信じられないほど少しで、パンはほんとに薄いおせんべいのようなものでした。)

洗礼式は1週間後と決められました。深泥が池に入っての受洗に備えて、体操服も用意しました。

そしていよいよ明日洗礼、という日、1通の手紙が届きました。封筒の裏の綴じ口に「祈」という字が書かれていました。これが、しかし、思わぬ事件を引き起こしたのでした。

(次週 次週に続く )

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okadamk@hept.himeji-tech.ac.jp  姫路工業大学環境人間学部  書写キャンパス

 

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