電子説法室
第34回
『栄眞のこころの旅路(2)』
1999.09.19
早いものですね。もうこの説法室も33回目となりました。 このごろ しばしば わたくし自身の宗教体験を問われることがありました。
個人的なこころの遍歴を語ることは みっともなくて 気が引けるのですが、
まあ、一度はお話して置きましょうか。暫く聞いて下さい。(9/12)
先週、お経との出会い、神との出会いについて、少しお話いたしました。今日はその続き、「教会へ入った!」の巻です高校に上がってわたくしはESSに入りました。理由は一つ:活動が、放課後ではなく、お昼休みにあったからです。* * * * * * * * * * 前顧問のO先生(当時高知大学へ移られていた)が非常に熱心だったそうで、卒業生の先輩達は大変優秀な方ばかりでした。
このO先生がご結婚されることになり、わたくしたちも、その結婚式にお招き下さいました。
その会場は・・・深泥が池のバブテスト教会でした。O先生は熱心なクリスチャンで、ついに牧師の資格をとったほどの方でした。
牧師夫妻、信者の方々に囲まれ、O先生とESSの先輩だった新婦は、それはお幸せそうでした。
* * * * * * * * * * かくして、ついに憧れの教会の扉が わたくしの前にあいたのでした。わたくしは、その後 こっそりと 日曜日の朝、礼拝に通うようになりました。
ESSは日曜日、しばしば平安神宮に出掛け、外国からの観光客と会話をしました。Excuse me, but may I talk to you ? I want to blush up my english conversation...
それに出掛けると言って、実は、深泥が池へ行っていたと言うわけです。信者の中に自宅近くの若奥様がいらっしゃって、バスの行き帰り、いろいろと励ましてくださいました。
* * * * * * * * * * 本物の聖書を読むことができるようになりました。その中で、わたくしは ルカ伝と ○○びとへの手紙、というのが好きになりました。
日曜学校に参加し、熱心に聖書を学びました。そして、10月最初の日曜日、聖餐式があったとき、「洗礼を受ける決心をした方は前に出て下さい」と促され、わたくしは迷わず進み出ました。
そのとき、キリストの血である赤ワインをのみ、その肉であるパンを食べることを赦されました。(ワインは信じられないほど少しで、パンはほんとに薄いおせんべいのようなものでした。)
洗礼式は1週間後と決められました。深泥が池に入っての受洗に備えて、体操服も用意しました。
そしていよいよ明日洗礼、という日、1通の手紙が届きました。封筒の裏の綴じ口に「祈」という字が書かれていました。これが、しかし、思わぬ事件を引き起こしたのでした。