(1999.2.21更新)


第8回 『フランチェスコの愛の祈り』
 1999.02.21



私を 憎しみのあるところに愛をもたらす人に

争いあるところに許しを

疑いあるところに信じることを

絶望あるところに希望を

闇あるところに光を

悲しみあるところに喜びをもたらす人にしてください

慰められることよりも慰めることを

理解されることよりも理解することを

愛されるよりも愛することを求めることができますように


   アッシジの聖フランチェスコは、子供の頃から興味を覚えていた人です。
小鳥にお説教している挿画が脳裡に刻まれています。

   実際は、厳しい自己鍛練を行なった人らしく、伝記を読むと怖いくらいです。
真夜中に洞窟で一人神と対峙し続ける姿は人を寄せ付けません。

   このフランチェスコの祈りを、マザー・テレサは毎日唱えていたそうです。
祈りと言うと、ついつい「苦しい時の神頼み」、おねだり・物乞いになりがちです。
でもこれは違う。

   教会の信徒ではない 栄眞も、今 こう祈りたい心境です。
争い・絶望・悲しみに押しつぶされない強さと、慰め・理解・愛をこころにもつことを誓って。

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[ 参考文献 ]
ゴンザレス=バラド編 『マザー・テレサ 愛と祈りのことば』
渡辺和子訳 (PHP研究所 1997) ¥1,170

okadamk@hept.himeji-tech.ac.jp