2004.09.04更新
21世紀の智と実践を考えるフォーラムin 奈良
第一回年次大会
2004年9月4日(土)奈良市中央公民館
昨年11月に行われたダライ・ラマ法王を囲む「21世紀の<智と実践>」討論会がフォーラムに発展し、第一回年次大会が行われました
13.00 開会
13.05-14.05 特別講話 「一仏教徒として思うこと」
森本公誠さま(東大寺別当・華厳宗管長)
14.10-15.25 事例報告1「インドに仏舎利塔を建てて―レーの経験と変化」
中村行明さま(ブッダ会会長)
問者 青野貴芳さま 本澤雅史さま(皇學館大學) コーディネータ 蓑輪顕量さま(愛知学院大学)
15.25-16.40 事例報告2「どこまで行くのか科学技術―国際戦略から見た科学の発展と日本の価値」
並木幸久さま(国際総合知財ホールディングス代表運営総括者)
問者 小原克博さま(同志社大学) 北村晴幸さま(高野山)
コーディネータ 岡田真美子(兵庫県立大学)
特別講話の森本管長さま、中村上人さま、並木さまは、それぞれのフィールドにおいて共通して、
・めいめいの価値、信ずること、大切なものを、他の価値、信ずること、大切なものをもつ人に
いかに伝えてゆくか、という問題に直面された(されている)ということ
それに対して、森本さまはイスラームを研究され、中村さまはインド、チベットで実践活動をし、並木さまはアメリカでバイオを研究され
・他の文化、異なる価値観を持つ世界に身をおいて、問題の本質を見抜く能力を身につけられて立ち向かわれたこと
を知ることができました。
このことはご本人のレクチャーとあわせて、問者(もんじゃ)とのやりとりのなかから浮かび上がってきたことです。
今回奈良の伝統である二問二答の講経の伝統の力を知りました。
16.40-17.10 総括
佐伯快勝さま(浄瑠璃寺住職)
「慈悲と智慧を代表する脇侍菩薩はそれぞれ右脳と左脳の働きに対応している」
会の趣旨説明・閉会 笹尾正道さま(西大寺)
「浄瑠璃寺様のお庭には雑草と呼ばれる草もともに生い茂っています」
先立って行われた世話人会ではダライラマ法王のオフィスから提案されたチベット仏教と日本仏教の持続的対話の試みに関しての議論がありました
・主催は少し難しいところもあるが、まずは窓口になって日本の仏教界へ対話の道を拓くお手伝いをすることはできるかもしれない。
【プログラム以外の奈良のお世話人】 朝廣佳子さま(事務局)、井上博文さま、野原純子さま、森本公穣さま(東大寺)
(c)2004 Prof. Dr. OKADA Mamiko