「 4月の土日に法事をお願いしたいのですが」 ―「 17日は如何でしょう?」
「その日は仏滅で日が悪いでしょう」 ― ムムッ、何をおっしゃる!
* * * * *「わたしは無神論者なんです」 ―「ほう。ああ、あなた何月生まれだったっけ?」
「10月。みずがめ座です。だから美的感覚が鋭いんです」 ―「ふーん。」
「それから典型的 B型。先生はA型でしょう? わかりますよ」 ― 何が分かるんだ!
あなたには信仰がありますか? 信心しているものがありますか?と尋ねると、殆どの人が、「いいえ」と答えます。オウム事件の後、当時勤務していた女子大で取ったアンケートでは、「はい」と答えた人は20%。
8割近くの人が、自分を無宗教であると思っていました。そんな人たちに、「占いに関心がありますか?」と尋ねると、全体の8割が「ある」というのです。* * * * * その中で「占いを信じる」と言うひとが73%いました。占いに関心がないという人も含めた全体のなかでも60% の人が「占いを信じる」と答えました。
「信じる」ですって! それは立派な宗教的な行為ですよ。
自分は無神論者だと言いながら、星占いを信じている。血液型が性格を左右すると考える。宗教はありません、といいながら、病院を退院するときには、大安の日を選ぶ。
立派に信心深いではありませんか?
本来宗教ってそんなものですね。説明できる、人事の及ぶところのものが尽きた後、そこから始まるものなのですね。* * * * * 「宗教は、意味に転化できない不確実性、たとえば死や重病や、人生を左右するさまざまな運命的打撃について面倒をみようとする」 (ノルベルト・ボルツ)
* * * * * だから、やっぱりマジカルパワーが期待されるのでしょうか?
ただ、栄眞自身は 生半可なマジカルパワーでは 満足できません。勿論、全ての現象が説明できるとは考えていないし、当然わたくしたちには理解できない超常現象があるということは認めています。しかし、占いや 血液型や お日柄で わたくしの未来を決めて欲しくなんかないんです。栄眞はそんなちゃちなマジカルパワーは要りません。
そこで目下 気になっているのは、覚った人が身に付けると言われる神通力。空を飛んだり、前世を思い出したり... ねえ、ゴータマ先生、本当にあなたはそんなもの信じていらっしゃったのですか?
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