<開催日> 7月26日(火)13.00-15.00 <開催場所> 千代田放送会館 東京都千代田区紀尾井町1-1 Tel.03-3238-7401 <パネリスト> ・岡田 真美子 (千姫プロジェクト理事長) ・加藤 寛氏 (千葉商科大学学長) ・堀田 力氏 (さわやか福祉財団理事長) ・幸田 真音氏 (作 家) ・牧 慎太郎 (総務省自治行政局自治政策課情報政策企画官) <司 会> ・村田幸子 (福祉ジャーナリスト・元NHK解説委員) <趣 旨> 日本に地域通貨が登場して10年、現在、全国で約800の地域通貨が活躍、日常生活を営む上でお金ではカバーしきれない部分の補完ツールとして今各地で大きな注目を集めている。 地域限定なためその形態はユニークなものが多く印刷した通貨を発行するケース、ノートに記帳する方法、単位も○○など様々だ。 しかしこうした地域通貨も地域通貨の交換の輪の中にいる人にとっては価値があっても、輪の外の人にとっては単なる紙切れになってしまう。 そこで地域通貨が抱えている地理的な限界性を超え、様々な付加価値を持たせ、多様なニーズに応える使い勝手の良い“地域通貨”にしようという動きが始まっている。 いわばハイテク地域通貨事業とも言えるもので、地域通貨を電子化することによって地域社会のニーズに応え誰でも利用できる地域通貨を構築し、地域コミュニティの新たな可能性を創出していこうというものだ。 千葉県市川市、北九州市、熊本県小国町の3市町では、ICカード(住基カード)を活用した地域通貨の実験を昨年暮れから行っている。 市川市の場合、指定されたボランティア活動の内容ごとにポイントを加算する仕組みだ。ポイントは住基カードに記録され、犬の散歩や庭木の手入れなどの多様なボランティア活動を受ける対価に使えるほか、1ポイント1円の換算で市の駐車場や動植物園、提携するショッピングセンターや映画館などの支払いにも使うことができる。 一方姫路市では、インターネットや携帯電話を介してやり取りできる全国初の電子地域通貨「千姫」を2002年から発行し運営している。 こうした地域通貨の発展によって様々な取引が行われれば、今の経済ではうまく活用されていない能力、たとえば、子育て経験豊富な老人の知恵やパソコンを使える若い人の知識など、広く人々の能力や知恵が社会の中で活かされていくものと期待されている。 地域通貨は既に存在するヒト、モノ、カネなどの資源を有機的に結びつけるいわばアダプターで地域経済の自立にもつながる。 本シンポジウムでは、これまでの地域通貨の役割を検証しつつ、IT活用の地域通貨の今後の可能性と課題を探る。 2005/05/04 11:56:24 更新 |
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(c)2005 Prof. Dr. OKADA Mamiko |