2003/08/25更新
ため池再生に対する私的提案
主催:日本感性工学会 住民参加型感性研究部会、同 感性哲学部会、NPO法人合意形成マネジメント協会
趣旨:ため池を足でめぐり、住民参加型合意形成について考える。
幹事:香川大学白木渡ティーム。練り上げられた計画、周到な下見、なによりも参加者に対する温かで細やかなこころ配りに敬服。
見処:★生きているため池、ため池再生対象の小さなため池、ため池の構成要素(ゆる、底樋、洪水吐き)
★ため池の水がかり(ため池の水を利用する地域)が記された地図(森下一男先生提供) 大変貴重なもの。
「水がかりマップ」は地域づくりを考える重要な手がかりでもある。
★満濃池の余水吐きを超える水(ミニアルバム参照)
★<モスナイト>(水質浄化用凝集沈降処理剤)による沈殿実験(太田冨雄さん 牟礼香川グリーンクラブ)みるみる澄んでゆくうわ水!
★イサム・ノグチ庭園美術館 定員をガイドつきで案内する。先の来場者の足跡を掃き消して水を打ち、次の来場者を迎えるのだそうだ。
聞処:★PCMワークショップではじめてため池をめぐる様々な人々が集まった。同じ場所に会して情報を共有する自体大きな成果だった(森下先生)
★牟礼町のため池再生にむけての住民ネットワークづくり(高岡朗さん 牟礼町建設経済課)
★Civil Engineeringとしての「土木」と「建築」の協働について(白木先生、角野先生 大阪市大、松岡宏さん 地域総合計画研究所)
★「風景へのまなざし」発見 夢窓疎石「教化別伝」 (桑子CaPA理事長)
食処:うどん本陣山田屋(23日)/かりん亭(24日 生き生き働く主婦の店。ヤーコンうどんが名物)
泊処:庵治町 舟かくし
参加者:31名
ジョイント研究会 24日9.00-11.00
報告1.「協会立ち上げのプロセスと理念」 桑子理事長
報告2.「千姫プロジェクト」感性哲学部会 NPO千姫プロジェクト理事長 岡田
報告3.「ため池再生への取り組み」住民参加型感性研究部会 森下一男先生
ため池再生に対する私的提案:
1.ため池記述
ため池の現在と過去について「住民が記述する」ことを始める
1990年代水争いになったとき、50年前の紛争解決資料を出してきて収めた(森下先生)。このような資料を掘り出すことと新たに記し伝える習慣づけ。
2.ため池再生による地域づくり ため池再生をコミュニティづくりのきっかけにしよう!
ため池再生には堤防の草刈が要らぬよう、後は駐車場に、などの意見が出ると聞いた。
残念ながらこれでは与え合う人々の集まりである「コミュニティ」ではない。
まずは、ため池を考えるために新旧住民たちが集まったことを評価したい。
次にはエコマネー導入などを考えて「しがらみ地域奉仕」ではない、たのしい地域ボランティアへの転換を図ってはどうか。