1999.12.08更新
長船町立行幸小学校6年い組
 

総 合 学 習「吉 井 川」

 
「妙伝川流れ」
 岡 田 文 弘

その2 殿町の章

  時代は飛んで江戸。徳川家康の孫である池田てるおきがものすごいことをやらかした。

てるおきは ある日 突然発狂した。

  赤い舌を出し、生臭い息を吐きつつ奥方におそいかかった。

「むふ。ふはは。ぐはははは。」

「アラ、何しますねん、ちょ、ちょっと...」

「ぐはっ」

  奥方は死亡した。

  本来なら てるおきは 切腹であるが、徳川家康の孫だというので、それはまぬがれた。

  そして、甥の光政の手によって、幽閉された。

「ぐは。お前ら何をしてくれる」

「お静まりくだされ、てるおき殿」

「ぐはっ、我こそは、我こそは...」

そこは 今 殿町と呼ばれている。

 

カット:岡田 文弘

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