総 合 学 習「吉 井 川」
「妙伝川流れ」 岡 田 文 弘その2 殿町の章 時代は飛んで江戸。徳川家康の孫である池田てるおきがものすごいことをやらかした。
てるおきは ある日 突然発狂した。
赤い舌を出し、生臭い息を吐きつつ奥方におそいかかった。
「むふ。ふはは。ぐはははは。」
「アラ、何しますねん、ちょ、ちょっと...」
「ぐはっ」
奥方は死亡した。
本来なら てるおきは 切腹であるが、徳川家康の孫だというので、それはまぬがれた。
そして、甥の光政の手によって、幽閉された。
「ぐは。お前ら何をしてくれる」
「お静まりくだされ、てるおき殿」
「ぐはっ、我こそは、我こそは...」
そこは 今 殿町と呼ばれている。
カット:岡田 文弘
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